平成のぞきからくり 破れ傘長庵
| 劇団・団体 | 結城座 |
|---|---|
| 公演期間 | 2008/12/10~2008/12/14 公演前 |
2008年、結城座の最後の公演は、河竹黙阿弥の「破れ傘長庵」です。
黙阿弥は江戸末期から明治初期という、大きな時代のうねりの中で生きた作家です。幕末には、安政の大地震が起こり、大獄事件、黒船来航、さらには明治へと続く激動の時代でした。そんな時代の中、黙阿弥は小悪党を主人公にした白浪物などを得意とし、江戸市井の人情、風俗を描き込んだ戯曲は、当時の人々に絶大な人気を博し、多くの人々を魅了しました。
今回の「破れ傘長庵」は、長庵という極悪人の医者を主人公にしたピカレスク。
三人の盗人を主人公にした「三人吉三」とともに、黙阿弥の代表作とされています。
何かの動機でぐれたり、悔悟して自害したりなど、白浪物の小悪党とは違い、人情も良心のかけらもない徹底したワルを主人公にした作品は、黙阿弥には珍しいといわれています。
1862年、守田座の初演ののち、評判をとりながらも、上演回数は少なく、近年でも1979年の国立劇場での上演以来、三十年間通し狂言として行われていません。
黙阿弥の生きた幕末の刹那退廃の世相と、一見平穏な社会の中に、無差別の殺傷事件が頻発するこの平成の時代は、相通ずるものが見えてきます。
深い怨恨ややむにやまれぬ想いから罪を犯してしまうのではなく、さしたる理由もなく、きわめて自分中心の理由で人を殺し傷つけ、良心の呵責も感じなくなっている平成の現代の方が、その病巣も深いといえましょう。
脚本・演出を手がける山元清多は、この平成の世にこそふさわしく、「悪」を描くことを本公演最大のポイントだとしています。音楽に高橋悠治を迎え、存在感と超現実性が命である人形たちと、客演の串田和美が語ります、騙ります・・・
強力な布陣による、ダイナミズムとスピーディーな展開に、乞う ご期待!!
(オフィシャルホームページ、Wikipediaなどより抜粋)
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