恋する病室 (東京おいっす!)
東海道四谷怪談 (JAM SESSION)
OINARI 浅草ギンコ物語 (創像工房in front of.)
Grease (broadway)
しゃなりしゃなりと闇夜の鱗粉 (青果鹿)
ソバにいて欲しい (元気エンターテインメントシアター(G.E.T))
夏の夜の夢 (赤坂RED/THEATER)
mizu (劇団天才ホテル)
恋する病室 (東京おいっす!)
東海道四谷怪談 (JAM SESSION)
Grease (broadway)
しゃなりしゃなりと闇夜の鱗粉 (青果鹿)
私がプロデュースを行っている劇団、WHATCOLORの第8回公演「カメコが笑った日」と第9回公演「フィルムと夕凪」の作・演出を担当してくださった石山英憲氏が主宰する劇団「Theatre劇団子」を観に行った。
この物語の重要なアイテムになっているのが自転車。
多くの人が一度は自転車に乗った事があって、それぞれの中にきっと思い出が残っている気がする。坂を上るつらさとか、風を受けてペダルを漕ぐ気持ちよさとか。
そうした事すべてが、この芝居を観ながら頭の中に蘇ってくる感じ。
「ペダルをめっちゃ漕ぐ」は、心がじんわり優しくなって、ちょっぴり熱くなるとても素敵な芝居だった。
個性豊かな俳優達の魅力を生かし切り、全員の見せ場をしっかりと描かれた、Theatre劇団子らしい群像劇で、石山さんならではの心に響く台詞が、随所にちりばめられていて、笑い、泣かせて頂いた。
後半のレースのシーンでは、いろんな意味で(笑)はらはらし、一瞬「素」に戻ってしまいそうになったが、俳優の皆さんの熱い演技で物語に引き込み直させて頂いた。
ローラーの上で、文字どおりペダルをめっちゃ漕ぎつつ、きちんと芝居をする。
リスクの高い演出をあえて取り入れた石山氏の勇気は、ホントスゴイと思った。また、劇団員のみで作った座組の強さみたいなものを感じ、うらやましくもあった(笑)。
恒例の気になった俳優シリーズだが(いつから恒例になったかは謎)、今回も二人。
まずはストーリーテラーの犬、「ペス」を演じた田澤佳代子さん。
人なつっこそうな笑顔と、良く通る声がとても役にはまっていた。
私自身が、実家で犬を飼っていた事もあって、次第に衰えていく「ペス」の姿は、涙なしでは見られなかった。
「ペス」が生きた記憶を、そして、一緒に過ごした時間を忘れないでと語るシーンは、とても気に入ったシーンの一つ。
ずっと舞台上にいる役だったから、稽古を含めとても大変だった思うが、明るく元気に演じている彼女の姿は、とても素敵だった。
そして、亡くなった先代社長の妻で、二人の子どもの母親役、「車田富子」を演じた斉藤範子さん。
会社の再建に奔走し、娘や息子に無関心に見えるのだが、実は、静かにしっかりと自分の子ども達を愛している母親「車田富子」の姿は、物語の大きなファクターとなっていて、印象的だった。
特に、娘の姫子が自転車に乗るのを手伝うシーンでは、暖かい母親の姿がすごく素敵に描かれていて、いつも自分の母親を泣かせてばかりいる私は号泣(笑)。
私的には今回のベストシーンとなった。
静かに感情表現を行いつつも、物語のキーとなっていて、少し自分より年上という難しい役どころを、斉藤範子さんはとてもうまく演じられていたと思う。
このTheatre劇団子を初めて観た時から、私は彼女のファン。前作「遥かなる山でヤッホッホ」で、とても存在感のある、素敵な演技をしていたので、今回はどんな姿を見せてくれるのかを楽しみにしていた。
終始着物姿の斉藤範子さんは、今回もとても素敵だった。
演劇プロデューサーとしていつも言っている事なのだが、私は群像劇を舞台で行うときに一番大切なのは、俳優同士の信頼関係だと思っている。いくらきちんと芝居をしても、出演者同士の距離感というか、空気感がうまく作れなければ、お客様の心には届かないと思う。
そう言う意味で、Theatre劇団子の劇団員だけしか出演しなかった今回の公演は、その空気感がとてもうまく作られていた。
数日後、記念パンフレットのキャスト紹介のページを観て、にやり。
布袋寅三郎と氷室恭一。早見優子に堀ちえり。そして田原俊雄。
石山氏の冗談さかげんに拍手(笑)。
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