恐らく今の歌舞伎で最もチケットが取りにくい人気の舞台。客席には、普段歌舞伎座にはいないであろう若者、男性の姿が目立つ。94年に始まったコクーン歌舞伎が、独自の世界で確実に新しいファンを獲得しているのが分かる。今回の「夏祭~」はコクーンでも3回目、NY公演、今年のヨーロッパ公演を成功させての凱旋公演だけあって、余裕と自信に溢れている。開演前の演出に始まり、歌舞伎座や他の劇場では決して有り得ない役者との距離感が、徐々に客席との一体感を生んでゆく。 勘三郎は、今回初めてお辰役を息子2人のWキャストとし、自身は団七に専念し少しは楽をして余裕を見せるのかと思いきや、この人の辞書には「息を抜く」という言葉はないらしい(さすがに少々お疲れが見えるような気もしたが)。徳兵衛の橋之助が大きさと色気をたっぷりと魅せ、義平次の笹野高史がさすがの存在感。2幕ラストの演出ばかりが有名になった感があるが、1幕ラストの照明の使い方も見事。 歌舞伎が小難しくて高尚なものなんかじゃなくて、芝居小屋でわいわい庶民が楽しんでいた娯楽なんだということを実感出来るこの舞台。歌舞伎も全く知らない人にも、歌舞伎好きにもオススメです。
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恐らく今の歌舞伎で最もチケットが取りにくい人気の舞台。客席には、普段歌舞伎座にはいないであろう若者、男性の姿が目立つ。94年に始まったコクーン歌舞伎が、独自の世界で確実に新しいファンを獲得しているのが分かる。今回の「夏祭~」はコクーンでも3回目、NY公演、今年のヨーロッパ公演を成功させての凱旋公演だけあって、余裕と自信に溢れている。開演前の演出に始まり、歌舞伎座や他の劇場では決して有り得ない役者との距離感が、徐々に客席との一体感を生んでゆく。
勘三郎は、今回初めてお辰役を息子2人のWキャストとし、自身は団七に専念し少しは楽をして余裕を見せるのかと思いきや、この人の辞書には「息を抜く」という言葉はないらしい(さすがに少々お疲れが見えるような気もしたが)。徳兵衛の橋之助が大きさと色気をたっぷりと魅せ、義平次の笹野高史がさすがの存在感。2幕ラストの演出ばかりが有名になった感があるが、1幕ラストの照明の使い方も見事。
歌舞伎が小難しくて高尚なものなんかじゃなくて、芝居小屋でわいわい庶民が楽しんでいた娯楽なんだということを実感出来るこの舞台。歌舞伎も全く知らない人にも、歌舞伎好きにもオススメです。
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