[公演]

sisters (公演終了)

公演の感想(詳細)

isolde
2008/8/27() 02:44
観劇日
2008/8/20
満足度
5.0
ストーリー
5.0
演出
5.0
キャスト
5.0
音楽
4.0

すごく、ものすごく不思議な観劇感をもった芝居でした。
こういう感じを演劇で持つのは初めてでした。
重く、ものすごく重く、深く、見てる側にぐりぐり迫ってくるので
初め東京で見た時には疲れました。不思議な見てはいけないものを
こっそり見てしまった感じ。
そんなもの見せるなよ。とか、見たい訳じゃなかったんだよ。
と舞台に言い訳している感じ。
役者さんはこの脚本で演じていて楽しいのかなあ?
とも感じました。
見ているだけでこれだから、あのラストだから
かなり肉体的にも精神的にも追いつめられるんだろうなあ、と思いました。よく1日2回もできるなあと。衣装や靴も大変だ。

でも、あのラストだから役者さんは中毒みたいに毎回毎回演じてしまうんだろうな、とも思いました。
役者をマゾヒストにできる脚本だと思いました。

重くて疲れて仕方ないのに、帰りの終電ギリギリで乗った
山手線の中でもう心が動いて仕方ありません。
観劇したあと何日も何日も心に引っかかって離れません。
ごりごり入ってくる感じ、でもイヤな感じじゃなく。
自分が一生懸命何日も何日も見せられた空間を、感情を
考えてるんじゃなくて、感じてる感じ。
気になって気になって仕方がない感じ。
中毒性が異様に高い感じ。

仕方がないんで、大阪まで見に行きました。
やっぱり重かった。疲れました。
でも、良かったです。
スケジュールとチケットが許せばもう1回見たいと思いました。
楽日に見てみたいと思いました。

今でもあの時感じた舞台の空気感が頭のどこかに微かに残っていて
チクチクすることがあります。

長塚さんの作品を恥ずかしながら始めて見ましたが(15年くらいお芝居を見ない生活だったので)
構成やバランスの取り方がすごくセンスいい人だなと思いました。
破綻しないのはすごいです。
重い、軽いの2元論だけで見る人が処理出来ないのは
才能のある証拠だと思いました。
舞台美術や音楽もいいセンスで驚きもありました。
シーラカンス♪みたいで懐かしかったです。

いい脚本といい役者、いい裏方を
いい演出が取りまとめられれば
いいお芝居になるというシンプルだからこそ、
なかなか出来ないことを見せてもらったお芝居でした。
役者さんもすごく良かった。
松たか子さんは自分の持ってるイメージが変わりました。
新婚さんでしょこの人。いい役者さんですね。
いかに先入観でなく、実際に見て判断しないといけないのか
教えられました。
鈴木杏さんは映像では好きな役者さんだったのできちんと力を
持ってるのが分かってよかったです。
この世代にいい女優が多くてよかったと映像好きな私は
強く強く思います。
違うお芝居も見たいです。
あ、最後に男優さんももちろん良かったです。

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