青葉の足音
| 劇団・団体 | ジャングルベル・シアター |
|---|---|
| 公演期間 | 2008/4/25~2008/4/27 公演終了 |
【公演趣旨】
■置き去られた心の発掘
何もかもが溢れ、何不自由なく暮らしていけるようになった現代において、
ただ、心だけが置いてきぼりにされているような錯覚に囚われることはないだろうか?
直接交わす会話から始まり、インターネットや携帯電話、電子メールなど、様々なコミュニケーションツールの発展により、毎日、大量の『言葉』が溢れている現代。
しかし、その言葉達に込められた想いは、本当にちゃんと伝わっているのだろうか?
そっと耳を塞いだ瞬間、心の目によって見えてくる風景、その姿を物語のラストで提示する。
■感情と言葉と心理の追求
言いたくても言えない感情。言いたい事とは逆の事を言ってしまう感情。言いたい言葉すら出てこない感情。
ふとした事から、すぐにもつれていく感情。そのもつれが、どうしようも無いほどに、固く、ほどけなくなった時、人の心は閉じこもる。
何かがうまくいかなかったとき、生活の中で問題が起きたとき、つい人にぶつかってしまう。
あんなことをするつもりはなかった。こんなことを言うつもりはなかった。
そんな言動がお互いを傷つけ、気づいたときには戻れない関係を生み出していることはないだろうか?
裏でうごめいている複雑な想いに焦点をあて、人間心理の奥底を追求する。
■ファンタジーならではの開放
人は大人になればなるほど、素直になれなくなる。
いつの頃か読んだであろう児童文学の世界のように、ページを繰りながら共に旅に出る感覚を取り戻して欲しい。
ジャンベルのファンタジーの世界には、常にその想いがある。
ファンタジーというフィルターを1枚通すことにより、思いがけず受け入れられる言葉がある。
劇場を出れば、明日になれば、確かに現実は待っている。
けれど、その足取りが少しでも軽くなるように、前を向いて帰る背中をトンッと押してあげられるような、そんな物語を創り上げる。
今回は、BIG TREE THEATERにふさわしく、『龍』という伝説の存在を使い、壮大な夢の世界へと誘う。
【あらすじ】
主人公は、どこにでもいる普通の女の子。
時に明るく、時に暗く、けれども何の問題も無いまま、普通に生活を送っていた。
普通の職場に、普通の恋愛、普通の友人に普通の生活。
なんら変わり映えのしない毎日の往復に、彼女は不意に、虚しさを覚える。
不幸でないのに…つらくないのに…何もないのに…
平穏な「普通」と言う名の生活は、いつしか彼女を蝕んでいた。
幸福というものは、不幸があって初めて成り立つ。
でもあたしは、不幸じゃない。
だからきっと…あたしは幸せじゃないんだ…
不幸でない不幸、それがあたしの一番の不幸…
たった一度、思い込んでしまった息苦しさと違和感は、次第に彼女を追い詰めていく。
明るく振舞いながらも、周りの全てが、わざとらしく思え、靄がかかったように言葉が出てこない。
楽し気に笑う一方で、どうしようもなく、自分が自分じゃない気がして、ここに居るようで居ない気がして、
昨日が明日に、明日が一年前の今日にも一昨日にも思えてきて…
何も変わらぬ日常の、時と言う苦しみが彼女に覆いかぶさり…ついに、彼女は、自分の世界を終わらせようとする。
そしてある日…彼女は眼下に川を望む鉄橋の上に立っていた。
そこで、彼女は河原に小さく光る小石を見つけ、何気なくそれを拾い、家に持ち帰ってしまう。
その石は、何でもない、ただの小石のように見えたが、夜になると、中から小さな話し声が聞こえてくるようになる。
最初は、ただただ気持ち悪かったものの、毎夜聞こえて来る話し声に、少しづつ耳を傾けるようになり、彼女自身もその石に語りかけるようになる。
そんな彼女の元へ、その石を譲って欲しいという、怪しげな人物たちが何人も訪れるようになる。
偉そうなひげを生やした女に、鱗のような肌をした男、角を生やした子供に、やたらに爪の長い老人…
それらは皆、龍の分身たちだった。
皆、あの手この手で彼女から石を手に入れようとするが、ことごとく失敗する。
やがて、業を煮やしたある龍の分身が、彼女に告げる。
「それは我らが目玉。頼むから、そいつを我らに返せ。さもないと…お前の影の中に居る、そこの蛟(みずち)に喰われるぞ…」
雨を呼ぶと言われる伝説上の「龍」と言う妖怪と、世界を閉ざそうとしている、一人の女性の物語。
いしと、あめと、みずの物語。
ゆっきぃ- 2008/3/25(火) 13:01


ゲストさん


これまで、小さな劇場で公演を続けてきたジャングルベル・シアターが、BIG TREE THEATERに挑戦と聞いて、うらやましくもあり、少し悔しくもあった(笑)。 私の劇団に客演してくれた野上敦美さんが所属する劇団...
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