初見。ストーリーの単純さの割には、思ったよりも分かりずらい。サイゴン陥落寸前の二人の出会いから始まり、結びついたと思ったら急に3年後に話が飛び、2幕目の後半で何故離れ離れになったかが明かされる。セリフも全て音に乗せるタイプのミュージカルなので、歌詞が聞き取りずらいこともあれば、歌唱力が高い俳優さんだと、つい歌詞を聞き取ることより、歌そのものに聞き入ってしまったりもする。多少はセリフも欲しいかなという印象。 本物のヘリを使用する演出は、確かに大掛かりではあるのだろうが、「オペラ座の怪人」におけるシャンデリアのように、ストーリーの中で重要な役割を担っていたりする訳ではないので、さほどの演出効果は感じない。アメリカンドリームの象徴として登場するキャデラックの方が、よほど役に立っている。 トリプル、又はクアトロキャストの順列、組み合わせは、ご丁寧にアンサンブルにまで2バージョンあるとすると、一体何十通りあるのか検討もつかない。今回初見だった私が、市村エンジニアの日を選んだのは大正解。歌唱力そのものよりも、演技力と気持ちで押し切っていくタイプの俳優さんなので、歌詞が聞き取れないことはほとんどない。余裕も華も気合も十分。存分に舞台を牛耳っている。 キム役は相当な歌唱力、表現力が要求されるが、若くして急逝した本田美奈子さんの当たり役であるだけに、キム役の女優さん達は辛い。この日は笹本さん、歌唱力は十分の可憐なキムだったが、どれほど頑張ったとしても、本田さんのキムを超えたと言われることは恐らく永遠にない。何故なら彼女のキムは伝説にされようとしているから。休憩時間のロビーには、ずっと彼女の映像が流れ、かなりの人達がそれに見入っていた。 主要キャスト、アンサンブルの歌唱力のレベルは高い。にもかかわらず、ミュージカルとして印象に残る場面は、エンジニアの「アメリカンドリーム」くらいか。一歩間違えると、お涙頂戴のストーリーになってしまうのだが、それを吹き飛ばす程の音楽の力は、レ・ミゼラブル(ミス・サイゴンと同スタッフ作品)と比較しても弱い。 ミュージカル初心者にはあまりお薦めはしない。これを観て苦手になる人はいると思う。元々ミュージカル好きであれば、キャストを慎重に選び、一度は観ていいと思うし、はまる人は全キャスト制覇に燃えるのだろう。
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初見。ストーリーの単純さの割には、思ったよりも分かりずらい。サイゴン陥落寸前の二人の出会いから始まり、結びついたと思ったら急に3年後に話が飛び、2幕目の後半で何故離れ離れになったかが明かされる。セリフも全て音に乗せるタイプのミュージカルなので、歌詞が聞き取りずらいこともあれば、歌唱力が高い俳優さんだと、つい歌詞を聞き取ることより、歌そのものに聞き入ってしまったりもする。多少はセリフも欲しいかなという印象。
本物のヘリを使用する演出は、確かに大掛かりではあるのだろうが、「オペラ座の怪人」におけるシャンデリアのように、ストーリーの中で重要な役割を担っていたりする訳ではないので、さほどの演出効果は感じない。アメリカンドリームの象徴として登場するキャデラックの方が、よほど役に立っている。
トリプル、又はクアトロキャストの順列、組み合わせは、ご丁寧にアンサンブルにまで2バージョンあるとすると、一体何十通りあるのか検討もつかない。今回初見だった私が、市村エンジニアの日を選んだのは大正解。歌唱力そのものよりも、演技力と気持ちで押し切っていくタイプの俳優さんなので、歌詞が聞き取れないことはほとんどない。余裕も華も気合も十分。存分に舞台を牛耳っている。
キム役は相当な歌唱力、表現力が要求されるが、若くして急逝した本田美奈子さんの当たり役であるだけに、キム役の女優さん達は辛い。この日は笹本さん、歌唱力は十分の可憐なキムだったが、どれほど頑張ったとしても、本田さんのキムを超えたと言われることは恐らく永遠にない。何故なら彼女のキムは伝説にされようとしているから。休憩時間のロビーには、ずっと彼女の映像が流れ、かなりの人達がそれに見入っていた。
主要キャスト、アンサンブルの歌唱力のレベルは高い。にもかかわらず、ミュージカルとして印象に残る場面は、エンジニアの「アメリカンドリーム」くらいか。一歩間違えると、お涙頂戴のストーリーになってしまうのだが、それを吹き飛ばす程の音楽の力は、レ・ミゼラブル(ミス・サイゴンと同スタッフ作品)と比較しても弱い。
ミュージカル初心者にはあまりお薦めはしない。これを観て苦手になる人はいると思う。元々ミュージカル好きであれば、キャストを慎重に選び、一度は観ていいと思うし、はまる人は全キャスト制覇に燃えるのだろう。
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