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vinvin40- 2012/2/12(日) 00:32

- 2012/2/3
松川事件を無罪まで持っていった広津の貢献は非常に大きく、将来まで語り継がれるべきであることに議論の余地はない。
しかしながらこの舞台に関しては、やや期待はずれだったといわざるを得ない。
この舞台は、父娘やその友人たちとの軽妙な会話を軸に物語を展開させ、ゆえに人生の重い部分より、その洒脱な部分により光を当てる作品となっている。それはそれでいいと思う。舞台の構成にも問題はない。
しかし、70歳になろうとする樫山が20代から50歳までを演じることについては少しムリがあったように思う。もちろん、樫山には彼女なりの演技への努力があった。それには理解を示したい。
しかしながら、樫山のその落ち着いた演技は、娘と言うより、時として妻や母にさえ見えてしまう。
枯れた父とその娘との軽妙な会話こそがこの舞台の命であるのに、樫山の存在が父の枯れ方を目立たなくしているように感じる。だから「洒脱な人生」の部分が浮き彫りにならない。
もともとこの舞台はインパクトのある筋書きや強烈なセリフがあるわけではないだけに、やや宙に浮いたような印象のまま最後まで行ってしまった感がある。
民藝にしてはちょっと残念な舞台であった。
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